昨夜、非常に残念な情報が飛び込んできた。
ゴールデンウイーク中の国内クルーズのさなかであった「飛鳥Ⅱ」にコロナ感染者が出て、クルーズを中止して出航地の横浜港に戻るという。
ヤフーニュースを始め、ネットではクルーズ会社ばかりでなく、乗船客も含めて、批難ごうごうである。昨年のダイヤモンドプリンセスの印象が大きいのでやむを得ない。
クルーズ好きの私としては、世の中の非難も、クルーズ乗船者の気持ちも理解できる。
特に船が「飛鳥Ⅱ」号だったのがこのクルーズを強行させたのではないかと思っている。
前回書いたように、現在すべての外国船のクルーズは止っている。外国船はクルーズの寄港地に必ず外国の港に立ち寄らなければならないので、香港・韓国・アジア諸国・ロシアなどの近隣諸国がクルーズ船の寄港を認めていないからである。また、日本の感染状況が見通せないため、日本発着のクルーズ予定が年末まで続々中止と発表されている。
他方、飛鳥をはじめパシフィックビーナス等の日本船は日本国内を回るショートクルーズなどを再開している。今回の飛鳥のクルーズは通常のクルーズ期間(1週間程度)実施の試金石だった。
飛鳥はクルーズファンには、特別な船で、クルーズは飛鳥しか乗らないという堅固なファンに支えられている。この人たちの飛鳥そして運営会社である郵船クルーズ寄せる信頼は絶大である。いわば信者といってよいかもしれない。今回のクルーズも募集人員をしぼって乗客より乗員数が多い状況で運行していると聞いた。
飛鳥信者ではなく、飛鳥をはじめとする日本船に乗ったことのない私は、やはり運行時期が早すぎたかと思ってしまう。少なくても、運行会社については、PCR検査をクルーズ前にするならば、その検査の結果が明らかになる前に乗船させてはならないし、何よりも乗客・乗員の多くが東京に居住している以上、緊急事態宣言が出ている現状では百貨店や大規模商業施設のように万難を排しても今回のクルーズは中止してほしかった。
他方、乗客の皆さんをあまり批判しないでほしい。また、感染が判明していない者も二週間隔離だとか、他の旅行客と差別しないでほしい。
たしかに緊急事態宣言かで外出するなど自覚がないかもしれない。他方、クルーズは一面隔離された世界でウィルスが持ち見込まれにくい環境でもある。その意味では、信頼するクルーズ会社が運航するクルーズに参加することが飛行機や新幹線を使って旅行するよりも安心だからである。
この件で、日本でのクルーズ運航に悪い影響が出ないことを願っている。
HAJIME